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風刊
PLAMOLUMN



ブログでは書かない雑感を写真や動画など交えて書きます。

第二回は、拘りと割切りを考える。

Mig21C フィッシュベッド 
ハセガワ社製 1/72
エジプト空軍所属


第一回はチョッと辛口の製作アルバムになってしまった。

プラモデルというやつは厄介な存在で、作っている時の感覚とでき上がってからの感覚が全く違うのだ。
そこで今回は、拘りと割切りに付いて考えてみよう。

Mig21の機体と主翼
 ての通り凸彫りのキットである。1/72、ハセガワ社製で多分1970年代に購入したものと思う、価格が450円の
シールが貼ってあるのでその頃のものと推察する。自分で買ったくせに、何時どこで買ったか、まるで記憶が無い。

 こんな前置きはさて置き、早速本題に入ろう。現在、機体を貼り合せ先端部と尾翼を付けたところである。これも見て
の通りで、もの凄い合いの悪さで至るところパテだらけなのだ。後の写真でとくとご覧あれだ。

 丁度、主翼が写っているがこれは下面で脚の収納スペースが見えている。その周のパーツが“どうしよう?”と言うく
らい段ができている。これを補正するにはパテ盛りとペーパーかけの作業をするが、これをやるとパネルラインの多く
が傷つき、部分途切れや擦れたりしてしまう。

主翼左側下面
 左翼下面の写真で内側台形のパーツをパテ補修し、ペーパー#600までかけた写真である。結構ボリュームのある
作業だった。見ての通り台形の内側と先端部に伸びるパネルラインは一部が削れてしまったためラインエングレーバー
で凹彫りにした。そこで問題なのである。周りが凸なのになんで凹なんだ!!という事だ。

 その突込みには応えれる。やり方は至極簡単で伸ばしランナーを細くして、凹で引いた線に沿って伸ばしランナーを
貼り付ければOKなのだ。過去にそのようにしてやった事がある、起点になる部分を最初に接着し、乾いたらサラサラ
系の接着剤を凹の線に流し、軽く引っ張りながら伸ばしランナーを貼り付けるのである。

左翼下面の拡大写真
 台形のパーツの主脚付根から胴体に接合する安定板の隅に向って凹の線、その線と違えるように斜め上に向って
いる凹の線がある。

 さてここからが今回の本題、拘ると割切るなのだ。今回この部分は割切るを選択した、主翼下面でもあり殆ど目立た
ないのがその理由なのである。目立たないのなら線も引く必要が無いとも言えるが、当然パネルラインは死守するの
である。

 そうでなければならない、あるものをどうするかなのであり、必要不必要の問題ではない表現として必要なのである。
その表現の仕方が凸か凹かで拘りと割切りなのだ。しかし、後でやらなくてはならない箇所がキャノピー後部にあるの
で後ほど紹介する。



最初の写真の反対側から撮った写真
 Mig21の特徴に背の部分を一本盛り上がったフィンと言うべきか?があって垂直尾翼につながっている。胴体の貼り
合わせでは右側の胴体にフィンのようなものがあって左側の胴体をそのフィンのようなものの下に貼り付けるようにな
っている。

 解説書でもチョッと分りにくいけど、兎に角、貼り合わせた後に酷い隙間ができてしまう。そこでパテの出番なのだが
必要以上にパテをキットに付けてしまうと後で処理が大変なのである。

 ここで用意するのは溶きパテ、パテを薄め液で筆で塗れるくらい柔らくなるまで溶いたしろもので、それを隙間に流し
込む感覚で筆に含ませ塗っていく。乾燥を待ち隙間があればまた塗るを繰り返し、徐々にパテを内部に浸透させいく
作業なのだ。

 因みにこのキットの場合、60Wの電球で乾かしながら7〜8回は流し込んだ。距離が長い上に溶きパテというパテ
本来の埋める効果が制限されている状況なのでやむを得ないのだ。

 流し込んだ箇所の隙間が埋まって乾燥したら、今度は薄め液で余分なパテを拭き取る作業が待っている。基本的
にパテの範囲が限定されている上に、薄めたパテなので少ない量とは言え作業としてはめんどくさい。

 それなら薄め液を十分染込ませてから拭けばいいではないかという事を考えるが、場所によってはその手も使えな
くもない。しかし、染込み過ぎて隙間の奥のパテまで溶け出してしまう事が多々ある。

 そうなると元の木阿弥である。結局様子を見ながら少しづつ溶かして、拭いていった方が良いのだ「急がば廻れ」で
ある。まぁ〜、ペーパーで削ってパネルラインが消えてしまったものを復活再生するよりは遥かに楽な作業なのだ。

キャノピー後部の困惑
 拡大写真なのでパネルラインが太く見えるが、実際はそんなに気にならない。パテの溶し込んだ状況が分ると思う、
事実アンテナ支柱の穴の少し後ろにあるパテのギザギザ部分は正直苦労した、完全に隙間ができていてプラ板を差
込もうか、瞬着で固めてその上からパテを盛るかで悩んだが結論は後者を選択した。

 しかし、問題はアンテナ支柱の穴のその前にある二本の凹彫りにある。実はこの部分、本来ならば透明部品でなく
てはならない箇所なのだ。次の写真の解説書にもそのように記載されている。この部分は、接合面の合わせの犠牲
で凸ラインが削れてしまった。その処理としてこの部分は伸ばしランナーを貼付け、凸ラインを復活再生しなければな
らない。

解説書の右上に注目
  説明書の右側に“図-5 キャノピー取付参考図”キャノピー後部は透明部分と書いてある。実際には胴体の一部になっている事は既に前に出した写真でお分かりの通りである。凸彫りのラインが削れてしまいそのラインを伸ばしランナーで復活再生すると言うシナリオだがここでまた問題なのが拘りと割切りなのだ。

 凸ラインを復活再生させたとして透明で無い部分をどうするか?凸ラインの復活再生は当然拘りと言って良いだろう。しかし、それで良いのか?と言うのは透明でなければならない部分を銀色で塗って透明だとするのか?それともキャノピー後部からアンテナ支柱の前部までを切取り、透明アクリルを入れて透明部分に変えるのか?極めて高度な判断である。と同時に高度な技量が要求されるのだ。未だ決定はしていないがどちらかを選択しなければならない。

今回は拘りと割切りを考察した。次回もこの続きになりそうである。プラモ愛ゆえの拘りと割切りなのである。


PAKKY



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